どうも、寄り道って素敵だな、おうち菜園の江里です。
前回、おうち菜園がついに養蜂デビューした記事を書きました。埼玉で器具を購入し、千葉でミツバチを仕入れ、巣箱を山に設置するまでの1日の流れを簡単に書いたつもりです。
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今回は、この日の最初に行った養蜂器具販売店「熊谷養蜂」について詳しく書いていきます。器具だけではなく、はちみつからフィギュアまで、養蜂に関することなら何でもあるスポットで、最後には敷地内にある養蜂場も見学させていただくことができました。
「これから養蜂をやってみたい」と思っている人は、ぜひ読んでみて、実際に足も運んでみてください(電話・通販も可)。丁寧なアドバイスもくれる、初心者には心強いお店です。
創業100年、熊谷養蜂
埼玉県深谷市にある養蜂器具販売店「熊谷養蜂」の創業は、明治43年(1910年)。100年もの深い歴史を持った信頼のある会社です。巨大な店舗ということではないですが、その小さなスペースに、養蜂にまつわるアイテムがたくさん詰まっている場所です。
店内に入ると、目の前にカウンターがあり、中心にはおもてなし用のテーブル、それを囲むように商品が棚にずらりと並んでいます。
販売されているものは、巣箱などの器具から作業時に身につけるもの(帽子、ネット、手袋)、さらには養蜂に関する書籍やDVDまであります。
いくつかの器具を紹介していきましょう。こちらは、巣箱。ミツバチの大切な家となるものです。ここに”巣枠”と呼ばれる板を入れることで、1箱に2万匹もの蜂が入るような構造です。
こちらは燻煙器(くんえんき)と呼ばれる道具。内見(定期的な巣箱チェック)をする前にこれで煙を吹きかけ、ミツバチを落ち着かせるためのアイテムです。店内には、何種類かの燻煙器が用意されていました。
こちらは、スズメバチの捕獲器、もしくは予防器。ミツバチは花の蜜を食べて生きている一方で、スズメバチの食料は幼虫です。これにミツバチの巣が狙われないようにするためのアイテムです。
蜂蜜、ローヤルゼリー、プロポリス
器具の他にも、養蜂による生産物(収穫物)であるハチミツ、ローヤルゼリー、プロポリスも販売されていました。
ちなみに、ローヤルゼリーというのは女王蜂に与えられるエサのこと。生まれた幼虫がローヤルゼリーを食べるかハチミツを食べるかで、女王蜂になるのか働き蜂になるのかが決まる、そんな不思議なゼリー。
更年期障害やアンチエイジング効果もある健康食品で、写真の値段(100グラム17000円!)を見てわかるように、希少価値の高い食品です。
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一方でプロポリスは、巣を守るためのもの。こちらも貴書価値が高く、10キロのハチミツから採れる量はわずか200g。こちらも多くの効能があると言われている健康食品です。
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かわいいフィギュアたちも
「熊谷養蜂」で販売されているのは、器具やハチミツだけではありません。フィギュアからブロンズ像まで、蜂にまつわるグッズがたくさん置いてありました。
養蜂場の見学
お店の方に「養蜂を始める上で何か気をつけることはありますか?」などと質問をしていたら、「よかったら養蜂場も見ますか?」ということに。西洋ミツバチと日本ミツバチ両方の巣箱を見学させていただきました。
こちらは、西洋ミツバチの巣箱。板をよーく見ると、8つの正方形に分かれていますよね?これは”巣蜜”と呼ばれる、巣ごと食べられるハチミツを生産するための専用板だそうです。
こちらは、日本ミツバチの巣箱。元々ヨーロッパやアフリカに生息していた西洋ミツバチとは違い、日本古来の森に生息してきた蜂たちです。
どのミツバチもおとなしく、僕らが顔を近づけても刺してくるような様子はありませんでした。普段の作業は素手で行っているようで、ここから蜂との信頼の高さが伝わってきました。(通常は、ちゃんと防護服を着て手袋をはめての作業が必須です)
***
僕自身、養蜂のお店に行くのは初めてでした。ネットで「こんな道具を使うんだー」「こんな風に作業するんだー」と調べてはいても、やはり実際に手に取ってみることの感触は違いました。
特に、店員さんが丁寧に答えてくれたのはすごく助かって、ネットで1時間調べた情報の何倍も濃いアドバイスが10分で聞けたくらいです。さらには、巣箱の見学まで。とってもためになった1日でした。
これから養蜂をはじめてみたい人は、ぜひチェックしてみてください。
熊谷養蜂
〒369-1241 埼玉県深谷市武蔵野2279-1
営業時間:午前9時~午後5時
休業日 :日曜・祝日
TEL 048-584-1183
http://www.kumagayayoho.co.jp/
Profile
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