実はまだ築地に行ったことがありません、おうち菜園の江里です。
2008年にアメリカ、ロサンゼルスで生まれた「Farmscape」というサービスがあります。これは「場所はあるけど知識がない」と家庭菜園を諦めている人にはすごく助かるもの。
菜園の設置からサポートまで
「Farmscape」を活用するイメージはこう。まずサイト上で問い合わせをして、家庭菜園をしたい場所(土地)を運営者に見にきてもらいます。
OKだったら、「Farmscape」がそこに家庭菜園の環境を整えてくれます。プランターの作成から土、苗、種の手配までお任せで大丈夫。これなら、知識がなくても安心ですね。
所属農家が週1でサポート
でも、一番気になるのはスタートの後。「水やりの頻度は?」「肥料はいつ、どれくらい与えればいいの?」などの不安点が浮かびます。
ここを助けてくれるのが、「Farmscape」所属の農家さん。週に1回、定期的にやってきてアドバイスをくれたり、実際に作業を手伝ったりしてくれるので、これは頼もしい存在です。
家庭から企業まで、300ヶ所以上に設置
「Farmscape」は設立から今年で6年目を迎えますが、家庭から学校、レストラン、企業など、すでに300ヶ所以上で野菜を育てる環境を整えています。ロサンゼルスのあちこちで、「あれ、ここ1週間前には何もなかったのに野菜が育ってる」なんてことが起きていそうです。
ウェブ上で栽培計画も作れる
さらに、「Agrisaurus」というウェブサービスも開発中(現在ベータ版)。これを使えば、種まき、水やり、肥料、収穫の予定を直感的にスケジュールして、アラーム設定で自分に通知することだって可能です。
週1回の農家さん訪問で色々と教えてもらい、それを元に「Agrisaurus」をどんどん活用すれば、半年後にはかなり家庭菜園のスキルが身に付いていそう。記録として振り返るのも楽しそうです。
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日本とアメリカではおそらく庭の広さが違うので、「場所はあるけどやり方がわからない」という声が少ないかもしれません。ただ、農家さんが”自宅に”来てサポートしてくれる、という感覚は新鮮です。
例えば、日本だったらもうちょっと規模を狭めて「ベランダ菜園、室内菜園をサポートします」という感じで、自宅に農家さんを定期的に呼べたら助かりそうですね。
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