どうも、喫茶店めぐりが大好き、おうち菜園の江里です。
以前、国内外のおしゃれな栽培キットのまとめ記事を書きました。土を使わないので清潔だし室内でも栽培可能、デザインもスタイリッシュで今までにないものばかりでしたよね。
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水やり不要でおしゃれ!洗練された国内外の水耕栽培キット5選
今回は、この記事でも紹介した栽培キット「Windowfarms」について取り上げます。名前の通り「窓際でも菜園はできる!」という縦型のキットなのですが、最近は栽培キットの販売だけではない、新しいサービスもスタートさせています。
窓際菜園「Windowfarms」とは?
「Windowfarms」は、社会起業家のブリタさん(Britta Riley)がニューヨーク州ブルックリン区でつくった栽培キット。ユニークな縦型構造となっていて、窓があれば狭いアパートにだって設置することができるものです。また、土を使わずに水で育てる農法「水耕栽培」を採用しているので、室内が汚れる心配もありません。
育てられるのは主に葉もの野菜で、ハーブ類からレタス、さらにはイチゴなど。ポンプとチューブで水やりと栄養補給(養液)は自動化されるので、日々の手間は定期的に水を足すこと、あとは収穫くらいです。
キットは1列、2列、4列タイプに分かれていて、1列が199ドル、2列が299ドル、4列が399ドルという価格です。ただ、最近になって新しく定期購読サービスが始まり、価格も変更されています。
栽培キットに定期購読サービス?一体どんなものなのでしょうか?
毎月厳選された苗が届く「ReFreshBox」
栽培キットを買ったときにまず思い浮かべるのが「どんな野菜を育てようか?」ということ。すでに家庭菜園をやっていれば迷わず「これだ!」と選べそうなのものですが、全くの初心者であれば悩んでしまいますよね。
そこで「Windowfarms」が始めたのが苗の配達サービス。毎月30ドルを支払うことで、厳選された苗が手元に届きます。あとはそれを自宅の「Windowfarms」に移植(植物を別の場所に植え替えること)するだけ。これなら、知識がなくて不安な人でも「自宅で収穫して食べる」という体験を手軽に得られそうです。
「ReFreshBox」と名付けられたこの毎月届くボックスの種類は、Classic Plant、Whole Body、Color Paleteの3種類。値段は、2列タイプ用で毎月29ドル、4列タイプ用で毎月39ドルとなっています。
これは家庭はもちろん、手間をできるだけ抑えて菜園を設置したい会社には良さそうです。日々のメンテは定期的な水足しくらいで、補充の苗は毎月届く、そして狭くても窓際に設置することができる。うーん、まさにピッタリな印象。
レストランや博物館への設置も開始
そんな方向性はやはりあったのか、「Windowfarms」は実店舗への設置も積極的に進めているようです。すでにレストランや博物館など、4社に設置されています。
お気に入りのカフェ、レストトラン、美術館、公共施設にこんな素敵な菜園が設置されていたら、癒やされそうですし、思わず足を止めてしまいそう。
環境意識のある店舗であれば、これを設置することでお客さんに想いが伝わるかもしれませんし、レストランであればここでの収穫物をメニューに使うなんて良さそうですよね。
自分の家で菜園をするのはもちろん、そうした空間がもっと多くのエリアに広がるのはワクワクします。そうした意味で、「Windowfarms」の新しいサービスには注目です。
Windowfarms Living Pantry ReFresh Plan & Vertical Indoor Gardens
「Windowfarms」創業者ブリタさんのプレゼン。想いが伝わってきます。お時間ある方はぜひ見てみてください(日本語字幕は右下のメニューで表示)▼
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- 「生産者は、わたし」そう自慢したい一品があふれる社会を実現したい。そんな想いを持った、家庭菜園ウェブマガジンです。おうち菜園とは
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