女性3名による昆虫食プロデュース。ハーバード大学卒業生が考案したコオロギチップス

どうも、最近養蜂をはじめました、おうち菜園の江里です。

以前、今までにないスタイリッシュな昆虫料理を提供するスタートアップ「Ento」を紹介しました。「え?これが昆虫料理?」と思ってしまうほどのオシャレな外観でしたよね。

関連記事:これが昆虫食?シンプルでおいしい昆虫料理を提供するスタートアップ「Ento」

そして今回紹介するのも、こうした栄養価の高い(高タンパク・低カロリー)昆虫食をもっと世界に広めようと活動している企業です。しかも、運営は女性3名。これはまた違ったメニューが出来上がっていそう。

コオロギのトルティーヤチップス

ボストンのスタートアップ「Six Foods」(これからは6本脚食材の時代よ!)が開発しているのは、コオロギの粉末を原料としたチップス「Chirps Chips」。ぱっと見はごく普通のチップスで、何も言われなければさっと手に取ってしまいそうなルックスです。

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「Chirps Chips」と呼ばれるコオロギのチップス

材料は、豆、米、そしてゆっくりとローストしたコオロギの粉末の3種類。これを少々の油で焼いたものだそう。たんぱく質は通常のチップスの3倍で脂肪分は半分、さらには低カロリー。「原料がコオロギ」であることに目をつぶれば、多くの人が手に取りそうな条件です。

考案者はハーバード大学の卒業生3名

これを考案したのは、ハーバード大学を2013年に卒業したローズさん(Rose Wang)、ローラさん(Laura D’Asaro)、メリルさん(Meryl Natow)さんの3人。

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左からローラさん、メリルさん、ローズさん

ローラさんはタンザニアでいも虫を、ローズさんは中国でサソリを食べるなど、それぞれが昆虫料理を食べた経験を持ち、この経験をきっかけに「Six Foods」を立ち上げています。

印象的なのは、この3名が昆虫食をただの”ゲテモノ”ではなく、栄養価と生産効率の高い”未来の食料”として可能性を見いだしている点。この想いから、この抵抗感のないモダンなコオロギチップスが誕生しているのです。

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「牛1匹を生産するのにコオロギの2000倍も水が必要なんです!」と力説するローラさん

この商品への需要の高さを証明しているのが、今月に開始した大手クラウドファンディング「キックスターター」での驚異的な達成スピード。目標額だった3万ドル(約300万円)を3日間で超え、支援額はすでに5万ドルに。支援者は1000人にものぼっています。

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個人的にこの事例がおもしろいのは、やはり女性が関わっている点。「昆虫食=きもい!」というイメージが強いなかで、この壁を超えるための要素として女性の視点が心強いものになるのは言うまでもないでしょう。

中身(栄養価)がいいなら、あとは外見を整えるだけ。そんな風に考えると、これからどんどん様々な人々が「昆虫食をどう見せればいいのか?」という問題を解決していくのだろうと思います。

日本でもこの流れは徐々に来そう。例えば、「BOUTIQUE INSEC」みたいな昆虫食ブランドがあってもいいですよね。世の中の財布の紐をにぎる女性が「これからは昆虫食よ!」なんて言い出したら、男性もその波に乗ってきそうですし。笑

Six Foods

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