都市でも養蜂を。ニュージーランド生まれのオシャレなミツバチ巣箱「Urban Beehive」

最近よくスタバに出没します、おうち菜園の江里です。

まずは、こちらの画像をご覧ください。

ミツバチの巣箱

これは、養蜂で使う典型的な巣箱。長方形の箱のような形をしていて、中にミツバチが出入りします。木製です。

プロの養蜂家が試行錯誤を重ねてこの形になったことを考えると、そこにはたくさんの苦労と知識がつまっているのですが、デザインに関していってしまうと地味ではあります。

でも、もしこれが例えばIKEAやFrancfrancで売られていても違和感がないくらいオシャレになったら、養蜂への見方が変わりませんか?

そんな巣箱があるんです。

オシャレな巣箱「Urban Beehive」

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ニュージーランドのオークランド大学の卒業制作として、ロマンさん(Roman Dunford)がデザインした巣箱がこちら。ニュージーランドのデザイン賞「The Designers Institute of New Zealand」の製品部門でシルバー賞を受賞したほどの作品。さきほどお見せした従来の巣箱とはかなり印象が違いますよね。

側面を含む一部には木材が使われているものの、基本的な素材はプラスチックとなっています。色は、ホワイト、イエロー、オレンジ、グリーン、パープルの5色。

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養蜂については全くの未経験者だったロマンさんは、それに関するイベントや会議に出まくり情報や声を集めていきました。その結果として作り上げた巣箱がこれなわけですが、ターゲットは明確。都市に住んでいる人に、養蜂を趣味として提案するため。

激減するミツバチの生息数

現在、世界各地でミツバチが激減する現象(蜂群崩壊症候群)が報告されていて、その原因は疫病・ウイルス説、栄養失調説、農薬説(ネオニコチノイド)など、はっきりわかっていません。

私たちが日々食べている作物の3分の1の受粉を助けているのがミツバチだと考えると、彼らがいなくなることで私たちが受ける、いや地球が受けるダメージは計り知れません。

家庭菜園に比べると、養蜂に関する情報は圧倒的に少なく、そのハードルはかなり高いです。でも、私たちがハチミツを食べれているということは、プロの養蜂家がどこかで生産してくれている証拠。

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日本ではまだまだ「養蜂を趣味に」というのは難しいと思いますが、その”見せ方”をちょっと工夫することで、今まで見向きもしなかった人たちに魅力を伝えるきっかけはつくれそうですよね。

皆さんの周りにもありませんか?魅力はあるはずなのに、地味なデザインのせいで埋もれてしまっているもの。

例えば家庭菜園グッズ、これがもっとオシャレになったら意欲があがるかも。

(via curve

実は銀座のビルの屋上に養蜂場あり▼
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