こんにちは!おうち菜園の濱田です。子どもの頃からおもしろいことが好きでした笑
そんな僕が最近おもしろかったことの中から、今回はクローゼットでキノコを育てた話を紹介します。(栽培編はこちら)
木に生えるキノコ、菌床に生えるキノコ
みなさんキノコは何から生えるかご存知ですか?例えばシイタケは“木”に生えますよね。木から養分をもらい、ゆっくり1年ほどかけて成長します。
一方、これでは時間がかかりすぎると考え出されたのが、“木”の代わりにおがくず、米ぬか、ふすま(麦のぬか)等をつかう方法。これらを適切な配合で混ぜて、袋につめて殺菌、無菌状態にしたものを“菌床”と呼びます。
この菌床にシイタケの菌を植え付けると、木では成長に1年かかったものがたった3ヶ月程度で収穫できてしまうんです!
現在お店に並んでいるキノコのほとんどは、この“菌床”をつかって環境管理された工場でつくられたものです。
コーヒー粕で育てられないか
さて、僕はこの“菌床”に注目しました。“木”や“米ぬか”で出来るということは有機物ならいいんだな。だったらコーヒーを淹れた後の“カス”でも出来るのでは?学生時代に喫茶店でバイトしていたとき、コーヒーの絞りカスを毎日捨てていました。それを思い出したんですね。
日本では1日に約1000トンのコーヒーが消費されているそう。つまり同等の絞りカスが捨てられています。「それでキノコつくればいいじゃん!」と気がついたわけです。
究極のキノコ栽培法「ゼロエミッション式」との出会い
そんなコーヒーキノコ。これはいけるぞ!と確信したのは、ネットで「ゼロエミッション式キノコ栽培法」に出会ってから。
これは本当にすごくて、トウモロコシの芯、バナナの皮、じゃがいもの皮などいろいろな(有機)廃棄物からキノコを育てる方法が書いてあります。そしてその中に見つけたんです。コーヒーカスの事例を!それも栽培に成功しています!
それからはこのサイトや代表の個人ブログを読みふけって勉強しました(この代表の方とは後に縁があって知り合うことになります)。
更にはキノコの専門書まで購入し、栽培方法に自分なりのアレンジを加えてみたりも。もう夢中です笑
喫茶店にコーヒー粕をもらいにいくも…
そのままのテンションで近くのカフェへ行き、
僕「コーヒーのカスください!」
店員「・・・?」
もともと捨てるものなので逆に喜ばれるくらいに思っていたのですが、駄目でした。特にチェーン展開しているところは厳しい。
これはまずいと作戦を変え、マスターと仲良くなろうと個人経営の喫茶店にも通いました。これはうまくいって仲良くなれたのですが、いざ頂くときになって“カスの量”が足りないという事態。自分で消費すればいいやとご飯が食べれなくなるくらいコーヒーを飲んだりも。
遂に手に入れました!
そんなこんなで前に進めない状態がしばらく続きました。焦ったぁ。そんななか遂に出会えたんです!“珈琲館”(戸塚西口店)の秋田店長!
その日は電話営業!?をしていました。理由を説明してお願いしたら、軽く「いいよ。夕方にとりにおいでよ」と。
え?いいの?ほんとに??
信じられない思いで夕方にお店へ行くと優しそうな店長とスタッフがニコニコと。その日僕が手にしたのは14kgのコーヒーカス。大物です!
よっしゃ!いよいよ日本初の量産化へ向けてコーヒーキノコの実験開始です!!!
ゼロエミッション式にアレンジを加えた“濱田式”でやってみました。
一番困ったのは、キノコを培養する場所。暗くて通気が良いところなんて狭い賃貸マンションにはありません。と思ったらいい感じの暗室を見つけました。クローゼットです。これを空にして、キノコの培養室にしてみました。
さて、実験の結果もすごくおもしろかったので一気に書きたいのですが、ちょっと長くなってしまったので続きは次のブログで書きます。お楽しみに。
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