椎茸と松茸は生き方が違う？意外と知られていないキノコのタイプ2種

by おうち菜園 · 2014年4月14日

おうちで気軽にキノコを収穫できる「しいたけ栽培キット」の販売を開始しました！採れたてのしいたけ、ぜひ育てて味わってみてください。

毎度どうも、おうち菜園の江里です。いつも作業している関内のシェアオフィス周辺においしそうなお店がいっぱいあるせいで、ランチがいつも楽しみなこの頃です。

前回の記事では、キノコの意外な側面について書きました。「キノコは動物でも植物でもなく”菌類”」という事実から綺麗な青色をしたキノコの紹介まで、普段見慣れているキノコの意外な側面を感じることができるように書いたつもりです。

そして今回は、キノコの種類をさらに詳しく書いていきます。実はキノコには、動物や植物の遺体の有機物を栄養として吸収する”腐生菌”と、植物と一緒に生きていく”共生菌”の2タイプがあるんです。例えば、シイタケは腐生菌、マツタケは共生菌、という具合に。

では、どのような違いがあるのか写真と一緒に見ていきましょう。

代表的な例でいうと、シイタケ、エノキタケ、ナメコ、ブナシメジなど。これらのキノコは、動物や植物の遺体から発生する有機物を栄養として吸収して生きています。有機物を無機物に変換することでそれがまた植物の栄養となり、生態系において大切な役割を果たしています。

土からではなく、倒れた木や落ち葉から生えている場合が多く、人工栽培が可能なので、環境さえ整えてあげれば家庭で栽培することもできます。

シイタケ

エノキタケ

ぶなしめじ – photo credit: Andy / Andrew Fogg

こちらの代表的な例は、マツタケ、ホンシメジ、テングタケなど。この種類は、植物の地中の根とからみあって生きているので、土からひょっこり生えている場合が多いです。マツタケが高価なことからわかるように、これらキノコの人工栽培は困難です。

地上から顔を出しているマツタケ – photo credit: caspar s

掘り出されたホンシメジ – photo credit: Creative Commons

テングタケの一種（食用かは不明）- photo credit: Creative Commons

最後におまけをひとつ。世界三大珍味のひとつとして有名な”トリュフ”は、実はキノコの一種なわけですが（知ってました？）、これは”地下生菌”という種類に分類されます。

トリュフの断面

この種類のキノコは、地上には顔を出さずに地中に菌を張り巡らせ、そこから強い匂いを出すことで動物に見つけてもらいます。空気中に胞子（キノコの生殖細胞）を出すよりも、動物に食べてもらってフンと一緒に出してもらう方が効率がよいとか。

地中の匂いを探し当てる”トリュフ探索犬” – photo credit: Creative Commons

以上、2タイプ（+おまけ1種）のキノコを紹介しました。世界中には様々な形や色のキノコがありますが、その生き方にもこうした違いがあったのですね。個人的には、マツタケが高価な理由がわかってうれしかったです。（いつか食べてみたいなぁ）

みなさんは、腐生菌と共生菌、どちらのキノコを日々よく食べていますか？今まで意識したことはないと思いますが、いつもと違った視点を加えてみることで、感じる味が変わってくるかも。

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お部屋でキノコ｜カタログページ

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