どうも、昔RPGゲームにはまってました、おうち菜園の江里です。
皆さんは、日頃スーパーで野菜や果物を買うときにどんな基準で選んでいますか?安いのも魅力ですが、やっぱり一番優先したいのが食材の鮮度。でも、それを外側から判断するのって簡単ではないですよね。
目の前のリンゴの糖度を買う前に自分で調べられたら。もしこれが可能になれば、今までは「形がキレイだから」という理由で買っていたのが「鮮度がいいから」に変わります。
そんな未来を私たちの暮らしに運んできてくれそうなグッズが、中東の国イスラエルで開発されています。これを持ってスーパーに行けば、その場で食材をぱっとスキャンして栄養素を調べることができるんです。
栄養素センサー「SCiO」
2本指で楽々と持てるキーホルダーサイズの「SCiO」は、スマホアプリと連携できる栄養素センサー。「近赤外線分光法」という特別な技術によって、光を食材にあてるだけでその栄養成分や糖度を調べることができます。
スキャンは2~3秒でOK。結果は、専用のアプリに即座に転送されます。お目当ての野菜や果物を買い物かごに入れる前に、そのカロリーやたんぱく質、脂肪分、糖分などをチェックしましょう。
スキャンしたデータはアプリ上に記録されるので、季節ごとの違いを比較することが可能。FacebookやTwitterなどのシェア機能もあるので、「ここのスーパーのりんごの糖分が際立って高いよ!」みたいなことを友達に伝えられます。
計れるのは食材だけじゃない
「SCiO」の凄さはこんなものじゃありません。他にも薬品やカクテル、さらには私たちの身体までスキャンの対象になるのです。固体・液体・粉末までが可能で、唯一できないのはガス(気体)だとか。
例えば、普段はパッケージの裏で確認している薬の成分を、自分の身体の水分量を、カクテルのアルコール度数を計測することができます。
食材を見た目で買わない時代に
スーパーで野菜や果物を買うときの今までの判断基準は、見た目でした。それが「SCiO」によって”鮮度”に変わっていくでしょう。
例えば、今までは形がいびつで「わけあり」として安く販売されていた野菜が、「SCiO」によって「見た目変だけどこれ栄養素たっぷり!」と発掘されていくのかもしれません。消費者ひとりひとりが、本当においしい野菜を見つけられるように。
クラウドファンディングサービス「キックスターター」上に「SCiO」が発表されると、支援者が1万人以上集まり、その額は2億円にものぼっています。この事実から、いかに多くの人々が「SCiO」に可能性を感じているのかがわかります。
気になる値段は、ひとつ299ドル(約3万円)。支援者向けの発送を今年12月に実施する予定だそう。
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皆さんは、「SCiO」がある暮らしをうまくイメージできましたか?普段自分がどんな基準で食材を買っているのか、この機会に考えてみると、今後の買い物にちょっと変化がでるかも。
ぼくはどうしても「割引」というタグに引き寄せられてしまうので(笑)、今度からはちゃんと食材たちの中身にも目を向けようと思います。
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