自然に感謝し、食を肌で学ぼう。家庭菜園の舞台4選(庭・ベランダ・屋内・体験)

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photo credit: USDAgov via Flickr

庭やベランダはもちろんですが、室内だって立派な菜園場所。スペースがなければ、天井から吊るしたり、壁を利用したりすればいいのです。どんどん広がる家庭菜園の実践場所を、「庭」「ベランダ」「屋内」「体験」の4つに分けて紹介します。

みなさんは、”食育”としてどんな実践方法を思い浮かべますか?そのひとつとして”家庭菜園”が浮かびますが、これは「育てる」「収穫する」「食べる」という一連の流れが体験できる貴重なもの。テキストで勉強する以上の喜びがあります。

今回は、「家庭菜園を楽しみたい!」と思った人へのちょっとしたガイドを用意しました。庭やベランダがある人はもちろん、「うちにはスペースがない…」とあきらめている人でも実践できるアイデアも紹介します。

「これならうちでもできる!」というものが、ひとつでもこの記事から見つかればうれしいです。

お庭で菜園

家にお庭がある人は、ホームセンターでプランター、土、肥料、苗を買ってくればすぐにでも家庭菜園をスタートできます。育て方がわからなければ本や雑誌がたくさんでていますし、ネットでも多くの記事が見つかるので安心。教えてくれる人がいればもっといいですね。

今アメリカでは「スクエア・フット・ガーデニング」という家庭菜園も登場していて、これを参考にすれば初心者でもカンタンに菜園デビューできそうです。「1区画に1野菜を植える」というシンプルなルールも特徴的。

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photo credit: Korye Logan via Flickr

オレゴン州で生まれた「Garden Block」というグッズもあり、これは子持ち家庭には特にオススメ。LEGOのようなブロックを好きな形に組み立て、そこに土を入れ、自分だけの菜園スペースを作れちゃいます。

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まるでLEGOのように家庭菜園をデザインできるブロック「Garden Block」 © Togetherfarm

この前「Garden Block」開発者のマットさんに色々とお話をうかがうことができたので、近々インタビューを記事をアップする予定です。お楽しみに!

2014年9月2日(火)追記:
記事をアップしました!▼
【開発ストーリー】ブロックで組み立てる小さな畑「Garden Block」に込められた家庭菜園ビギナーへの想い

ベランダで菜園

庭の次に思い浮かぶ菜園スペースは、ベランダ。家庭によって大きさは違いますが、ここにプランターを並べれば、これも立派な家庭菜園に。以前インタビューをした杉浦さんのお宅では、畳2枚分の大きさのベランダをフル活用して、緑いっぱいの菜園スペースができあがっていました。

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photo credit: suzettesuzette via Flickr

また、海外にはユニークなプランターがたくさん存在するので、そうしたアイデアを参考に、野菜作りはもちろん、子供と一緒に”プランター作り”をするのも楽しそうです。”植物のおうち”として考えてみると、プランターも大切なアイテムですよね。

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ベランダに置けないなら挟めばいい。手すりに固定できるプランター「Greenbo」

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もう鉢のサイズ選びで悩まない!植物と一緒に成長するプランター「fold pot」

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ぐるぐる踊って日光を吸収!スペインで生まれた回転式プランター「Voltasol」

室内で菜園

庭もベランダもない人は「うちにはスペースがない…」と家庭菜園をあきらめがちですが、そんなことはありません。ベランダがないなら天井や壁を利用することで、ちょっとした菜園を楽しむことができます。

例えば「boskke」(ボスケ)というプランターは、まさかの”逆さま”デザイン。床さえも必要としません。他にも植物を育てることができる照明「Babylon」や、マグネット式で壁にぺたっと貼るプランター「urbio」など、ビックリなプランターがたくさん存在します。

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上下逆さま!天井から吊るすプランター「boskke」でキッチンの上に菜園空間を

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プランターにもなる照明。植物が育つライト「Babylon」がとてもおしゃれ

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真っ白な壁に緑を添えよう。ぺたっと貼れるマグネット式プランター「urbio」

「世話が大変そう」という人には”室内用栽培キット”なんてものもあります。レタスやハーブなどの葉もの野菜を気軽に自宅で育て、収穫できます。夏休みの自由研究にも良さそう。国内だと「Green Farm」というキットがおしゃれです。

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机に置けるサイズの「Cube」から中型の「GreenFarm」、たっぷり収穫したい人には3段型の「TRI-TOWER」がシリーズで用意されています。特にCubeは3色あってインテリア性も高く、女性でも抵抗なく置けそうな印象です。

場所を借りて菜園

「庭やベランダはないけど、たっぷり収穫したい!」という人にオススメなのが、毎月定額を払って場所を借りる「体験農園」(市民農園)というスタイル。日本でもどんどんこうした場所が増えていて、「マイファーム農園」や「シェア畑」などが有名です。

体験農園マイファーム

「マイファーム農園」のトップページ

例えば「マイファーム農園」は、関東はもちろん、東海・関西エリアにもあります。利用料は月額5000円前後で、必要な道具はそろっているので手ぶらで行ってもOK。農家さんによるアドバイスや、利用者同士の交流会が開催されることもあります。

利用者は、子連れの家族からカップル、高齢者まで様々。週に1回こうして自然に触れることで癒しや会話のきっかけにもなり、”菜園仲間”も増えてより楽しくなりそうです。

ひとりでもいいですが、一緒に取り組んでくれるパートナーがいることで収穫の喜びも共有でき、自然への感謝の気持ちがより一層高まりそうですね。

みなさんの家庭には、どんな菜園の形がフィットしそうですか?

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