みなさんは、日常的に昆虫を食べる暮らしを想像できますか?たぶん、多くの人は抵抗を感じるはず。僕だってそうです。
それはおそらく、”食べる文化”がないだけだからなのかも。例えば、今でこそ寿司は世界的に受け入れられていますが、「魚を生で食べるなんて!」という反応が最初はあったはず。納豆だって、好き嫌いが分かれますよね。
これを昆虫に結ぶつけるというのは、ちょっと強引かもしれません。でも、昆虫は牛や豚よりも効率的に養殖できて、高タンパク質の低カロリー食材。
だから、もし昆虫がおいしくて栄養価も高かったら?あとはそれに”慣れる”だけ。この壁を超えるために、ロンドンのスタートアップ「Ento」がオシャレな昆虫メニューを開発したり、未来的なハエの幼虫栽培キット「FARM 432」などが誕生しているんです。
そして、今回紹介するのは”バッタ”の家庭用栽培キット。とってもオシャレなデザインなので、今「うぇー」と内心思った人も、ちょいとだけでも読み進めてみてください。
バッタの栽培キット「Lepsis」
デザイナーのマンソールさん(Mansour Ourasanah)がキッチンブランド「KitchenAid」とコラボして2012年にデザインした栽培キット「Lepsis」(ギリシャ語で”捕まえる”の意味)。2013年には、生活の向上をテーマとした国際デザイン賞「INDEX」でファイナリストにまでなった注目の家電です。
サイズは高さ54cmの幅38cmで、十分にテーブルに置けるサイズ。バッタの孵化、飼育、捕獲までをこれ一つで行います。
上部がライト付きの捕獲部分になっていて、夜間に点灯しておけばバッタたちが上におびき寄せられる仕組み。収穫したら、そのまま冷蔵庫に入れて翌日には料理を。バッタに触れる必要さえもありません。
これらの流れを動画におさめたものがあって、とてもわかりやすいです。やっぱり抵抗はありますが、5年後、10年後を考えたときに「こういう未来もありなのかな?」と思わせてくれる映像です。
みなさんは、昆虫食についてどう思いますか?
絶対にあり得ない?それとも、こんなオシャレな栽培キットがあったら考えてみます?
(via inhabitat)
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