以前、市販の睡蓮鉢や水槽台を活用して”室内ビオトープ”をDIYした記事を書きました。下には金魚が泳ぎ、上では野菜が育っているというユニークなビオトープが、身近なもので完成した瞬間でした。
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完成したのは、黒を基調としたこちらの菜園。
でも、ここから数週間後にこの菜園は、鮮やかな生地に包まれることになります。きっかけは、クラフト作家KAIEさんのこんな一言。
「この菜園にお洋服を着せたら、もっと素敵になるし、カワイイのになぁ」
古くなった布やビーズを再利用して服をリメイクしたり、バッグや飾りを作ったり、ときにはiPhoneケースを作ったりと、捨てるはずの素材を活用して”また使いたくなるもの”を生み出しているクラフト作家、KAIEさん。
そんな感性溢れるアーティストが、おうち菜園のビオトープに洋服を着せたら?デコレーションをしたら?全く新しい鮮やかな菜園が出来上がりました。
鮮やかな布、ビーズ、毛糸
テーブルには、使わなくなった服からハギレ(残り布)やビーズ、毛糸など、色鮮やかな素材が並びました。これらの多くは、KAIEさんや友人のお古。なので、今回の制作では素材を新たに購入していません。
ビオトープの柱や鉢が、どんどんKAIEさんのデコレーションに包まれていきます。
おうち菜園とKAIEのコラボ菜園、完成!
そしてついに、クラフト作家とコラボしたビオトープが完成!落ち着いた菜園が、KAIEさんの手によって一気に鮮やかになりました。
容器だけではなく、そこに育っている植物までデコレーションしていただきました。不思議なのは、こんなに色が増えたのに、主役である植物の”緑”がしっかり映えていること。これは、KAIEさんだからこそできたデザインです。
リサイクル、手作り、生態系、有機野菜
今回完成したビオトープ菜園には「菜園を鮮やかに」という言葉以上の意味がこめられています。
下で泳いでいる魚が汚した水が、そのまま上の植物に流れて栄養に、それが浄化されてまた水槽に戻る。そんな生態系が再現されたビオトーブでは、もちろん農薬は使いません。いや、正しくは”使えません”。使うと、お魚に害が及んでしまうから。
だから、ここで育つのは自然と有機野菜に。そしてそれを包むのは、KAIEさんが手作りしたデコレーション。しかも、リサイクル素材です。
菜園がクラフトに包まれるなんて初めてだったのか、温かい想いが届いたのか、完成から1週間後にはトマトが実っていました。赤く熟す頃が、楽しみです。
シェアオフィス「さくらWORKS」にて展示中
こちらのビオトープ菜園は、関内(横浜市)のシェアオフィス「さくらWORKS」にて常設展示中です。この記事で興味がわいた人は、ぜひ実際にお越しください。家庭はもちろん、カフェやオフィスにあってもおしゃれでいいかもしれませんね。
さくらWORKS<関内>
住所:横浜市中区相生町3-61 泰生ビル2F
アクセス:JR関内駅より徒歩5分
みなとみらい線馬車道駅より徒歩5分
営業時間:9:00〜21:00
電話番号:045-664-9009
公式サイト:http://sakuraworks.org
今回のコラボレーション
家庭菜園WEBマガジン「おうち菜園」
公式サイト/Facebookページ
国内外のおしゃれで、ユニークで、驚きのある家庭菜園情報を毎日発信中。場所がない、時間がない、知識がない、などの問題で菜園を諦めている人に向けて、庭やベランダがなくてもできる、新しい家庭菜園の形を提案しています。
「捨てる前に、それが再利用できるか考えてみて!」という考えを元にものづくりをしています。もう使えないと思っていたものが、ひと手間かければ”また使いたいもの”に様変わり。それはアクセサリーや洋服であったり、この変化がたまらなく魅力的なんです。
Profile
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- 「生産者は、わたし」そう自慢したい一品があふれる社会を実現したい。そんな想いを持った、家庭菜園ウェブマガジンです。おうち菜園とは
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