海の上で野菜を生産する、そんな動きが海外で起こっています。
現在開発中の「The Jellyfish Barge」(”クラゲの舟”という意味)と呼ばれるこの生産システムは、湖・川・海での食料生産を可能にするもの。その生産量は、ひとつで2世帯を養えるほど。
淡水から海水、さらには汚水までも利用して野菜を育てることができるこのシステム。ポイントは、太陽光を利用して水を蒸留する仕組みです。これによって、土壌環境が乏しい地域でもローカルな生産ができるようになります。
![海に浮かぶ食料生産システム「The Jellyfish Berge」"農地"を拡大する動き 海に浮かぶ食料生産システム「The Jellyfish Berge」"農地"を拡大する動き](https://i2.wp.com/ouchisaien.com/wp/wp-content/uploads/2014/11/jellyfish_barge.jpg?resize=471%2C707)
「The Jellyfish Berge」のプロトタイプ。イタリアのデザイン会社「Studiomobile」と神経生物学者のステファノ・マンクーソによる共同開発
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土を使わない「水耕栽培」で生産。従来のものよりもさらに70%の節水を実現
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海上で野菜を生産する時代がやってくる
以前紹介した「Sealeaf」も、海の上での食料生産を可能にするものでした。この動きが、海外で増えてきています。
日本の人口は減少傾向にある一方、国連によると、2050年には世界人口は90億人を超え、食料生産を現在の70%アップさせないと全員を養えない計算です。(参照)
そうなったときにこの「海で生産する」という技術が大きく貢献するはず。
事実として、地球の70%は海で占められており、このエリアをどうこれから活用していくかで、未来の食料生産の形が決まってきそうです。
All photo via Floating off-grid greenhouse can feed two families on gizmag
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