こんにちは!おうち菜園の江里です。好きな食べ物は、納豆ごはんです。
トップ画像にあるこちらのサイコロ状料理、色鮮やかでおいしそうですね。どんな食材で料理されているかわかりますか?これ実は、いも虫やバッタをつかった昆虫料理なんです。驚きました?
このスタイリッシュな昆虫料理メニューを開発しているのは、ロンドンのスタートアップ「Ento」。「2020年には、昆虫を食べることを当たり前にする」という想いから、工業デザイナーの大学生4人が立ち上げた会社です。
“昆虫食”というと、例えば海外では、タイの路上マーケットでコオロギの素揚げが売られている一方、ヨーロッパやアメリカなどの地域では、食べる習慣はありません。日本でも同じで、岐阜県から広まったイナゴの佃煮などはありますが、どちらかというと”珍味”に近いイメージだと思います。
でも、昆虫食を「汚い、ベタベタする、不潔」で片づけていいのでしょうか?そこには、これからの”未来の食”を考える上で、様々な可能性が含まれているんです。
「Ento」がつくりたい未来
寿司みたいなイモ虫コロッケから、ピスタッチオ味のブドウ虫焼き、バッタのチップスまで、「Ento」が提供する鮮やかでシンプルな昆虫料理をみると、思わず「え?これが昆虫?」と疑ってしまいます。
「未来的で自然志向、そして親しみを感じれるデザイン」をベースに開発されているので、「実はこれ、いも虫なんですよ」と説明されない限りは気づかないかもしれません。さらにそれがおいしい!となれば、昆虫食へのイメージが変わる可能性も。
「Ento」は、まずはこの料理の提供先として、フェスティバルやマーケットを選びます。そこで好奇心旺盛な人たちに食べてもらい、反響がでてきたところで、Entoの直営レストランをオープン。最終的には、スーパーマーケットにも「Ento」の食材が並び、2020年には昆虫食が当たり前になっている、というロードマップを描いています。
まずはオシャレに加工して昆虫のおいしさを実感してもらい、そこから徐々にそのままでも抵抗なく食べれるような社会をつくっていくといった感じです。
昆虫食の可能性
では、昆虫を食べるメリットはあるのでしょうか?ちょっと栄養価について見てみましょう。
100グラムに含まれる栄養素で比較してみると、牛の場合は、285キロカロリーに対して52%のタンパク質。バッタの場合は、この半分以下のカロリーで72%ものタンパク質を含みます。昆虫は、高タンパク質で低カロリーな食料なんです。
養殖も簡単で、広大な土地を必要としません。牛などの家畜は、トウモロコシや大豆などの穀類をエサとする一方、昆虫は落ち葉や草を食べるので、人間と食料を奪い合う必要もありません。
そんな可能性を秘めた食材に残った課題は、”文化”です。食べる習慣がないだけで、徐々に慣らしていけば、いつか文化の壁を越えて、昆虫を当たり前に食べる時代がやってくるかもしれません。もしかしたら、これで世界の食料危機問題も解決するかも。
私たちがこれをやるのは、昆虫食が健康的で、おいしくて、持続可能なタンパク質の源だということを伝えたいからです。それは、私たちが食事と、それを楽しめる体験をデザインすることが大好きなことにも繋がります。(Ento公式サイトより)
いきなり「昆虫を食べてください」とは言いません。それだと、ぼくだって抵抗を感じます。でも、ここまでシンプルで、おいしくて、鮮やかな昆虫料理(スナック?)をだされたら、イメージががらっと変わるかも。
イナゴの佃煮から蜂の子まで、決して一般的ではありませんが、まだまだ日本にも残っている昆虫食の文化。今度それについて詳しい人がいたら、興味を持って話を聞いてみると、今までの昆虫のイメージが少し変わるかもしれません。
(via Ento, Huffington Post)
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