最近大好きな読書ができていません、おうち菜園の江里です。
お魚と植物が仲良く暮らせる菜園の形「アクアポニックス」。魚が汚した水は実は植物にとっては栄養、そしてそれを植物が浄化し、魚は綺麗な水を受け取ることができる。そんな良い循環が生まれる仕組みです。
これをベースにした菜園が、2010年にフランスで誕生していました。パリを拠点にするデザインスタジオ「Duende Studio」が3名のデザイナーと組んで作ったようです。どれも癒し、清潔感、生態系という要素を含んでいて、今までにない価値観を出しています。
Fontaine、Liquid Garden、Castle
菜園の種類は「噴水」「水のお庭」「お城」と題されたもの3つ。ひとつずつ見ていきましょう。
こちらは、デザイナーのマシューさん(Mathieu Lehanneur)による菜園「Fontaine」(噴水)。透き通った水色の水槽と、土を思い起こさせる色をした陶器(テラコッタ)が特徴的。循環は後ろの白いパイプによって起こされているよう。「ちょろちょろ…」と陶器から流れる水音に癒やされそうです。
こちらは、デザイナーのベンジャミンさん(Benjamin Graindorge)による菜園「Liquid Garden」(水のお庭)。水槽の色は緑色がかっていて、その上にある透明な栽培ポットが特徴的です。ポットの大きさや個数はアレンジができそう。根っこの観察もできて、子供の夏休みの自由研究としても良さそうな菜園です。
最後はデザイナーのエリックさん(Eric Jourdan)による菜園「Castle」(お城)です。全体が清潔感あふれる白基調になっていて、水槽の内側は落ち着いた水色。そこに泳ぐ金魚の赤い色が対照的です。これは魚の観察がしやすそうで、とっても小さな”池”を室内に持ったような感覚になりそうです。
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これら3つの菜園は一般販売はされていません。ただ、こんなふうに「もし魚と植物がひとつの菜園で仲良く暮らせたら?」とアイデアを出すと、ここまでユニークな菜園が生まれるんですね。
今までは、金魚やメダカを飼うときは水換えが必須でした。でも、こんなふうに植物をプラスするだけでお互い(魚と植物)にメリットのある空間がつくれます。
皆さんのおうちには、金魚やメダカはいますか?それとも、お花やハーブを育てていますか?そのふたつを組み合わせたら、こんな風にユニークな菜園を作れるかもしれません。
(via inhabitat)
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