来年のガーデニング計画に。タイプ別植物（多年草、一年草等）の寿命と手入れの仕方

こんにちは。埼玉県さいたま市　「小庭カフェ」テラス木蓮デザイナーの泉真帆です。

冬は、つぎのシーズンに向けてガーデンのプランを立てる時期。今回は、植木、多年草、一年草、花屋の寄せ植えのタイムスパン（寿命・手入れ）についてお伝えします。

「次はどんな植物を植えようかな？」と思ったとき、参考にしてくださいね。

植木

寿命は10年、果樹であれば収穫も楽しめる

ものにもよりますが、お庭での寿命は10年～数十年程度。いったん植えたら、建物を大規模リフォームする頃まで生きるでしょう。

だからこそ長く付き合えるものをよく考えて選ぶ必要があります。どのくらい大きくなるのか、など。

果樹を植えれば収穫も期待できます。ただし、違う品種をペアで植えないと実がなりにくいもの（ブルーベリーなど）もあるので事前に調べておきましょう。

手入れは年単位、冬季にたい肥を

お手入れは年単位で考えます。一年に一度は生長ぐあいを見ながら小枝を減らす剪定をしたり、冬季に緩効性の有機たい肥を入れたりすると良いでしょう。

なお、植木の花は年によって咲いたり咲かなかったりするくらいが普通です。「緑を楽しむことがメイン」と考えましょう。

花を楽しむために意識したいこと

のちに花になる芽を”花芽”と呼びますが、これを花が咲く半年以上前から形成する種類も多いです。

これを気づかず切ってしまうと翌年咲かなくなりますので気をつけましょう。花が咲かなければ当然、果樹の実も成りませんので。

花が終わってすぐに剪定すれば、大丈夫です。（花の直前に花芽を形成するタイプもあり、そちらはいつ切っても大丈夫です）

多年草（ハーブ含む）

寿命は数年、好む環境を事前チェック

お庭での寿命は数年単位。数年は植えっぱなしなので、好む環境（日向・日陰など）を調べてから植えましょう。

手入れはシーズン単位、ハーブは刈り込んで活用

お手入れはシーズン単位。内容は、梅雨前に風が通るように枝を減らしたり、冬枯れしたら根元から刈り込む、などです。

特にハーブは蒸れを嫌いますので、刈り込みが必要です。刈り込み＝収穫になりますので無駄なく利用しましょう。（お風呂に浮かべれば癒しのひとときに）

可憐な花が短期間咲く

小さくて可憐、ナチュラルな花が短期間咲くものが多いです。市販の苗の値段を見ると「地味なのに高め」と思うかもしれませんが、タイムスパンが長いので元が取れます。

花後は感謝の気持ちを

種類によって花の時期が違いますからよく調べて、花芽を切ってしまうことがないように。花が咲くものは、花後に「ありがとう」の気持ちを込めて肥料を与えましょう。（これを”お礼肥”と言います）

一年草

花が咲いたら抜く植物

基本的に花が咲きおわったら抜く、というもの。（種を取って育てれば別ですが、市販品は親と同じ花が咲かないものも多いです）

はっきりした花が1ヶ月以上咲く

比較的大きくてはっきりした花が、1か月以上咲き続けるタイプが多いです。ただ、一年草メインの花壇にしてしまうと「買っては捨てる」消費型のガーデニングになってしまい、管理が大変で費用もかかります。

一年草は花壇の”トッピング”

あくまでメインは植木や多年草にして、一年草は”トッピング”程度の扱いにしておくといいでしょう。

なお、「野菜」全般も食べてしまうため当然、タイムスパンで言うと一年草と一緒になります。

花屋の寄せ植え

花屋にあるような「寄せ植え」は、数か月のタイムスパンと思ってください。売られている寄せ植えの中には、そのくらいで枯れる種類も含まれていますから、「ダメにしてしまった」と悲しまないでくださいね。

元気な苗だけ取り出して再アレンジ

数か月たったらいちどバラバラにして、元気なものだけ取り出して別に植え直しましょう。

食べられるお庭というと「野菜」をイメージされると思いますが、最初はタイムスパンが長い果樹やハーブの方が楽です。

私も、野菜類は余裕があるシーズンだけ植えています。慣れて余裕が出てきてから、野菜にチャレンジする・・・そんなやり方もありますよ。

※お手入れ方法などは、代表的な種類をイメージして書きました。性質が違うものもありますので、図鑑などで調べてみてください。

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