どうも、「おうち菜園」の江里です。家で育てているスイスチャード(不断草)がけっこう大きくなってきて、そろそろ収穫しようかと考えているこの頃です。
ところでみなさんは、家族と一緒に食卓をかこむ機会を、週に何回もてていますか?それぞれ仕事や学校で忙しくても、夕食にはみんな一緒に集まって、その日あった楽しかったこと、大変だったこと、ときには悩み事なんかを話したり。すごく大切な時間ですよね。
では、一緒に料理をすることはありますか?親と、兄弟と、子どもと一緒に料理をして、「これうまくできた!おいしいね」といいながら食べる。一緒に食材を切って、調理して、食べる。これはこれで、料理の味わい方が変わってくると思います。
今回紹介するのは、子供との料理がとっても楽しくなるサービス。ロサンゼルスで生まれた、この「Raddish」と呼ばれるクッキングガイド宅配サービスを使えば、家族と楽しく過ごすための選択肢が、ひとつ増えるかもしれません。
家庭でできる”楽しい食育”
「Raddish」に登録すると、毎月15日頃にイラスト満載のクッキングガイドが届きます(月々24ドルから)。そこには、料理に必要な知識から食材の豆知識、楽しむためのアクティビティガイドまで、様々なツールが入っています。
包丁の使い方から材料の計り方、さらには食材に含まれる栄養素や産地まで。カラフルで、わかりやすいイラストです。これは、料理が苦手なぼくでもテンションが上がってしまいそうなポップさ。笑
これにそって子供と料理をすると、調理方法はもちろん、そこから食材を通して算数、地理、歴史、文化を学ぶことができます。そうした意味で、”楽しい食育”という言葉がピッタリなサービスなんです。
つくったのは二児の母
このサービスをつくったのは、元中学校の教師で二児の母である、Samantha Barnesさん(以下、サマンサさん)。教師時代に、多くの生徒が料理経験に乏しく、不健康なランチばかり食べている現実をみて、2006年に生徒向けの出張料理ワークショップ「Kitchen Kid」の活動をスタートしました。
誕生日パーティから放課後のキッチンクラスまで、30以上の学校でワークショップを実施していくうちに、反響がどんどん広がり、ロサンゼルスで「プレミア級の子どもキッチン教室」とまで呼ばれるように。そんな時期に、「この体験を家庭でも実践できないか?」という想いから誕生したのが「Raddish」なんです。
アメリカでは、この20年間で家族との食事の時間が30%も減り、ファストフードが増えて便利なものにも引き寄せられがち。そんな状況をサマンサさんは「Raddish」で変えていくために、”食育の素晴らしさ”を公式サイト上でこう語っています。
子どもは、料理を手伝うことでより熱心に食べ、料理経験をつむことで、将来バラエティに富んだ料理をつくるようになります。子どもの自信と自立心を育て、食べ物の産地への意識も生まれます。キッチンは、学問や文化を一番”おいしく”学べる場所なんです。
みなさんは、料理に対してどんなイメージを持っていますか?そこには「調理して食べる」という作業以外にも、大切なものがたくさんつまっているはず。「一緒に食事」から「一緒に料理をして食事」へ。そんな機会をたまに持つことで、家族との時間がより濃いものになるかもしれません。
Profile
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- 「生産者は、わたし」そう自慢したい一品があふれる社会を実現したい。そんな想いを持った、家庭菜園ウェブマガジンです。おうち菜園とは
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