家庭菜園を諦めている人へ。シカゴの夫婦がつくったオシャレな水耕栽培キット「Modern Sprout」

Modern Sprout

© Modern Sprout

どうも、最近スキンヘッドにして、頭がやけにスースーしている江里です。笑

皆さんは、日々の料理でハーブを使うことはどれくらいありますか?例えば、ゆであがったパスタにバジルをふりかけたり、鶏肉を焼くときにローズマリーを入れたり、様々なシーンで活躍する名脇役な食材です。

もちろん、その都度スーパーに買いにいってもよいのですが、生ものなので長持ちしませんし、「この量でこの値段かぁ」という場合も。これがもし、自宅のリビングで栽培できたら素敵だと思いませんか?

今回紹介するのは、シカゴ在住の夫婦がつくったオシャレな栽培キット。ハーブはもちろん、レタスやトマトなどの野菜も育てることができます。新鮮な状態で、好きなときに好きな量を自宅で収穫。しかも管理はシンプルです。以前のまとめ記事で取り上げてはいるのですが、今回はさらに詳しく紹介していきます。

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肥料、水やりは全部お任せ

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© Modern Sprout

横幅41cm、奥行き14cmのスリムな栽培キット「Modern Sprout」は、「場所がない」「忙しい」と家庭菜園をあきらめている人にはピッタリ。独自システムによって、肥料と水やりが自動化されているので、買ったらタイマーを設定して、水と養液を入れて種をまいたら、電源にさしましょう。あとは、日当りのよい窓ぎわに設置すれば準備完了です。

育てることができる植物は、バジルやオレガノなどのハーブから、ほうれん草やレタスなどの葉もの野菜、さらにはラベンダーやランなどのお花まで、30種類以上にのぼります。育てる植物によって多少は異なりますが、基本的なメンテナンスは、数週間に1回の水換えだけでいいとか。

素材のタイプは全部で4種類で、特に注目なのはチョークボード(黒板)タイプ。ここに今日の夕食メニューを書いたり、伝言を書き残したり、子供が落書きをしたりと、栽培キットを通してコミュニケーションができるのは今までのなかった形。遊心をくすぐられます。

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人気のチョークボードタイプ © Modern Sprout

他には、シカゴの森の再生木材をつかった「reclaimed wood」、ソーラーパネル(太陽光発電)がセットになったものまで販売されています。

アパートでもできる家庭菜園

「Modern Sprout」の誕生は2013年4月。シカゴ在住のご夫婦、Nick Behr(以下、ニックさん)とSarah Burrows(以下、サラさん)によってつくられました。開発のきっかけは、4階のアパートでの庭。限られたスペースでの菜園管理にとても苦労していたおふたりは、「これをもっとシンプルにできないか」と不満を抱いていました。

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サラさん(左)とニックさん(右)© Modern Sprout

そこで注目をしたのが、土を使わずに水で植物を育てる農法”水耕栽培”。これをベースに設計された市販の栽培キットをいくつか購入。ところが、その多くは値段が高かったり、組み立てが難しかったりと、満足のいくレベルではありませんでした。

この不満とアイデアを元に、プロトタイプを製作。米国の大手クラウドファンディングサービス「Kickstarter」を活用し、700万円以上もの資金を集めることに成功しています。

場所がない、時間がない、知識がない、などの理由で家庭菜園をあきらめている人を私はたくさん知っています。そして多くの場合は、この3つが全て絡み合ってハードルとなっているのです。でも、料理と食事を愛していて、食にも関心がある。そんな人たちのために「Modern Sprout」をつくりました。(サラさん)

栽培キットの値段は、Chalkboard、Weathered Gray、High Glass Whiteの3タイプが129ドル(約1万3000円)、Reclaimed Woodが159ドル(約1万6000円)、ソーラータイプが219ドル(約2万2000円)となっています。

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手前からReclaimed Wood、Chalkboard、Weathered Gray、High Glass White © Modern Sprout

まだ日本への発送に対応していないのが残念ですが、植物を通して家族とのコミュニケーションが楽しくなっていく風景が浮かぶ、そんな素敵なキットです。

皆さんはどうですか?スペース、時間、知識が問題で家庭菜園をあきらめていませんか?この3つのどれも犠牲にせずに取り組める新しい家庭菜園の形が、日本でも徐々に広がっていくといいなぁと思います。

Modern Sprout

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