生産者から直接野菜を買える市場「ファーマーズマーケット」。日本でもポツポツ増えてきていますが、「うちの近所にはない…」という声も。でもすでにニューヨークでは、誰でも気軽に開催できる仕組みができあがっていました。
ニューヨーク市ブルックリン区で生まれた「Farmigo」は、地域の人の声を集めれば誰でも気軽にファーマーズマーケットが開催できるサービス。「うちの地元で開催したい!」と思った人は、まずサイト上でコミュニティを立ち上げます。
すると専用のページが出来上がり、野菜から果物、鶏肉、乳製品、卵、パンからジャムまで、様々な食材が並び出します。生産物の調達は「Farmigo」に任せてOKです。地域の農家さんに呼びかけてくれます。
ただ、開催するにはひとつだけ条件が。それは、初回の注文が10件を超えること。この条件さえ満たせば、あなたの地域にファーマーズマーケットがやってきます。
例えば、ご近所さん同士、学校や職場の仲間、大学のサークルなど、自分の身の回りから「みんなー野菜買おう!」と集めてもいいですし、一般公開(Public)にして誰でも参加できる形式にすることもできます。
「Farmigo」は現在ニューヨークとサンフランシスコの湾岸地域限定で運営されているようですが、日本でもこういったアイデアを活用すれば、生産者と消費者のコネクションがもっと増えていきそうですね。
ちょっと値段が高くても、それを育てた相手から直接買うことで、食事のときにふと”農家さんの顔”が浮かんだりして、味わい方が少し変わってくるはず。
Profile
- Twitter:@ouchisaien
- 「生産者は、わたし」そう自慢したい一品があふれる社会を実現したい。そんな想いを持った、家庭菜園ウェブマガジンです。おうち菜園とは
最近の記事
- 2015.09.28アクアポニックス「未来の農業」としての可能性。海外で話題の循環型農法「アクアポニックス」とは
- 2015.09.27アクアポニックス未来の農業「アクアポニックス」の循環の解説ーーバクテリアの働き
- 2015.09.26アクアポニックスアクアポニックスの歴史(古代〜現代)ーー循環型農法の軌跡を1000年前から振り返る
- 2015.09.25アクアポニックス未来の農業「アクアポニックス」で選ばれる代表的な魚3種類