生活習慣病予防から美容まで。健康食品「キノコ」の実態・効能・種類について

キノコのひだ

photo credit: David Wagner

お知らせ

おうちで気軽にキノコを収穫できる「しいたけ栽培キット」の販売を開始しました!採れたてのしいたけ、ぜひ育てて味わってみてください。

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お部屋でキノコ|カタログページ

こんにちは、おうち菜園の江里です。最近、”しいたけ栽培キット”なるものを購入しました。どんどん生えてきて、毎日採れたてのしいたけが自宅で食べれるなんて!と、ひとりで興奮中です。笑

皆さんは、”キノコ”と聞くと何を想像しますか?お菓子の『きのこの山』?マリオのキノコ?それとも、ふんわりかわいらしい女性のマッシュルームヘア?”キノコ”という単語だけでも、お菓子、ゲーム、ファッションまで様々なイメージがあり、人によって思い浮かべるものは違うと思います。

ただ今回は、食べ物としてのキノコにスポットをあて、「そもそもキノコってどんな生き物なの?」という疑問に答えていきたいと思います。この記事を読み終えた頃には、森にぽっこり生えているキノコへのイメージがちょこっと変わっているかも。

キノコは動物でも植物でもなく”菌類”

キノコは移動をしない生き物なので、まず動物ではありません。そして、光合成もしないので植物でもないんです。残ったカテゴリは、菌類。キノコはたくさんの菌が集まってできた集合体で、カビや酵母と同じ”菌類”に分類されます。

森に生えているキノコたち

photo credit: Red Junasun

動物なら交尾、植物なら花粉を飛ばすことで子孫を増やしますが、これがキノコの場合は”胞子”となります。この胞子を効率よく広げるために形成されるのが、キノコ。私たちが普段”キノコ”と読んでいる部分は、実は本体ではなく、専門用語では「子実体」(しじつたい)と呼ばれていて、地下に広がる菌(植物でいう根っこ)が本体なんですね。そして、地上に出ている傘(食べる部分)は、植物でいう花に当たります。

10cmで5000階建てのビルに相当する

ひとつひとつの菌(厳密には”菌糸”と呼びます)のサイズは、1000分の1ミリ単位。こんなに小さい菌たちが数億個も集まって、10cmのキノコを形成しているんです。もし自分が菌だったら?と想像してみてください。目の前のキノコは、人間で言うと、なんと5000階建てのビルに相当します。ドバイにある世界一のビル「ブルジュ・ハリファ」でさえ160階建てなので、もう想像がつきません。

キノコが高層ビル?

photo credit: Franco Folini

またキノコは、有機物である動物や植物の遺体を”無機物”に変換していて、「森の掃除屋さん」という愛称も持っています。その無機物を吸収して育つのは、植物。それを食べるのは、私たち人間や他の動物。そしてその遺体が無機物になり、植物の栄養に。そんな生態系の循環において、キノコはとても重要な役割を果たしています。

キノコは低カロリーの健康食品

そんなちょっと不思議で頼りがいのあるキノコは、健康食品としても有名です。ビタミンやミネラルが豊富なうえに低カロリー、さらには”β-グルカン”と呼ばれる食物繊維が、私たちの免疫力をアップしてくれます。中国では、漢方の材料として昔から選ばれているほどです。

この「キノコ=健康」というイメージは、アジアだけに限らず世界中で広まっていて、例えば「SHIITAKE」(しいたけ)という単語は世界共通語なんです。高価なキノコとして知られている松茸も、「MATSUTAKE!」で通じるほど。

shiitake

干すとさらに栄養価がアップするキノコ、シイタケ

ダイエット効果、老化予防、疲労回復、さらにはガン予防にも良いとされている健康的な食品、キノコ。今まであまり食べていなかった人も、「キノコは嫌い!」という人も、週に1回は食べる日をつくるだけで、3ヶ月後には身体に何か良い変化が起きているかもしれません。

日本に生息するキノコは5000種類

世界には1万種以上、日本では5000種以上のキノコが生息していると言われていて、そのうち名前がつけられているのは2000種ほど。食用キノコともなると、この10%の200種類に。私たちが普段食べているシイタケ、マイタケ、エリンギ、ナメコ、エノキタケ、ブナシメジなどがここに含まれます。

なめこ

独特のぬめり成分によって免疫力を高めてくれるキノコ、ナメコ

ということは、人間が食べられない毒性のあるキノコのほうが多いということ。だから、野生のキノコの採取をするときは、その判別ができるプロが一緒にいる必要があるんです。

世界のユニークなキノコたち

「キノコは健康食品」と説明をしたように、「食べられる/食べられない」は人間にとって大事な要素のひとつではあります。ただ、食べられないキノコも視野に入れて世界を見渡してみると、そこにはおもしろい形や色をした生き物がたくさんいることに気づきます。ちょっといくつか覗いてみましょう。

青いキノコ

photo credit: Tom

ふさふさのコケからひょいと生えている、こちらの綺麗な青いキノコ。これはニュージーランドやインドで発見されたもので、日本では「ソライロタケ」と呼ばれているそう。毒性が不明なので、これは食べないほうがいいキノコです。

キヌガサタケ

photo credit: Creative Commons

「え?これがキノコ?」と言いたくなる見た目をしているのは、キヌガサタケ。傘から下に伸びる白いレースから「キノコの女王」とも呼ばれています。食用は可で、中国では高級食材として重宝されていて、日本にも生息しているとか。森で見つけたら、超ラッキーです。

ヤマブシタケ

photo credit: Creative Commons

まるでヒゲが垂れ下がるように生えているのは、ヤマブシタケ。北米、中国、日本に生息していて、実はれっきとした食用キノコ。試しにクックパッドで「ヤマブシタケ」と検索してみてください。けっこうレシピが見つかるはず。ただ、スーパーではあまり見かけないキノコかもしれません。

giant puffball

photo credit: Creative Commons

こんなところにバレーボールが、と拾い上げたくなるほど巨大なこちらのキノコ。最大で直径1メートル、重さは20キロを超えることもあるそう。日本にも生息していて「オニフスベ」と呼ばれています。いちよう食べれるそうですが、おいしいのかどうかは。。

トリュフ

photo credit: picdrops

そしてこちら!世界三大珍味のひとつ、トリュフ。傘やヒダは持っておらず、しかも生えているのは地中。特に欧州では高級食材として「黒いダイヤ」とも呼ばれ、2007年にイタリアで見つかった1.5キロの白トリュフが、オークションで3000万円以上で落札された事例も。一度は食べてみたい高級キノコです。

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生活習慣病を予防したい男性から、美を追求したい女性まで、健康的な身体の味方である食品、キノコ。ただ、「臭いがダメ!」と嫌う人がいることもまた事実です。もちろん、無理をして食べる必要はありません。

でも、考えてみてください。日本には200種類の食用キノコがあるというのに、私たちが知っているのはせいぜい10種類くらい。世の中には「このキノコなら食べれる!」というものが、まだまだ埋もれているはず。

みなさんは、キノコがお好きですか?それともお嫌いですか?どちらであれ、この記事をきっかけに、キノコへの親近感が少しでもアップしたようであれば嬉しいです。

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