これは最近の出来事なのですが、マイファームの西辻さんが「耕作放棄地は農業の行きつく先で諸問題の最終地点だ」と話していてハっとしました。
おうち菜園をやる意義については自分なりに考えてきたつもりだったけど、“課題解決”という視点では具体的に考えていなかったなあと。
(言い訳させてもらうと、気づきや問題発見は、その人がこれまで生きてきた背景によって何を感じるかは人それぞれ、なのでここは具体化していませんでした)
おうち菜園が解決する課題とは
ただ、この言葉を聞いてからはもう会話半分、僕の頭の中では、「おうち菜園はどんな社会的課題を解決するのか」という考えがぐるぐる回っていました。
そんなとき、西辻さんから次なる言葉が。
「自分で育てた野菜は捨てない。どうにかして食べようとするもの。食べ物を粗末にしないという意識をもてる“きっかけ”として、おうち菜園はとても大事な存在です!」
おうち菜園が解決する課題の1つが見えた瞬間です。
食べられるのに捨てられていく800万トンの食品
これについて、帰宅してさっそく色々と調べてみました。例えば、食べ残しを例にあげると、日本では毎年約500~800万トンの食品ロス(食べられるのに廃棄されるもの)が発生しているそう。
これは日本の年間の米収穫量に匹敵。さらには、世界全体の食料援助量の約2倍もの量なんです!しかも、このほとんどが外食産業からだと思ったら約半分は家庭から出ているんです。
小さな行動でちょっとだけ世界を良い方向に
自分も世の中の一部。なので、社会問題を解決しようとすれば、まずは自分の身の回りのことから。
そして、食べ残しを無くすのに必要なのは、ほんの少しの意識変化と行動だけ。食べ残しや廃棄をしない、これだけのことでも人の行動が変わると世界は良くなるんですね。その”きっかけ”になれるとしたらこんな嬉しいことはありません。
改めて自分のやっていることの意義を確認できた一夜となりました。
おもしろい、おしゃれな家庭菜園を届けたい
“農”に触れることは、食や環境、そして家族についての気づきや問題発見にもつながります。ただ、入口は「おもしろそう!」「楽しそう!」でいいと思ってるので、これからも継続しておもしろい・おしゃれな菜園情報の発信と商品提供を続けていこうと思っています。(まだ売り物はないのであとほんの少しお待ちください)
場所・時間・知識を問わず、どんな方でも自分だけの”リトル菜園”を持つことができます。1軒でも多くのご家庭、1人でも多くの方に菜園をお届けしたいと思っています。心から。
食品ロスのデータについては、下記の資料を参考にしました。
食品ロス削減に向けて|農林水産省
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- 好きな野菜は、みやま小かぶ。
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