どうも、ランチを食べた後にチョコに手を出したくなります、おうち菜園の江里です。
おうち菜園では今まで、世界中の様々な栽培キットを紹介してきました。窓際を活用したり、本棚に設置したり、さらには机に埋め込んだりと、お庭やベランダだけではない、今までできなかった場所での家庭菜園を可能にするアイデアがたくさんありましたよね。
でも今回紹介するのは、ちょっとスケールが違います。目指す場所は、なんと宇宙!宇宙飛行士のためにデザインされた栽培システムなんです。
扇風機のような栽培システム「THE GREEN WHEEL」
ぱっと見ると「扇風機?」と思ってしまいそうなこちらの画像。でも、よーく見ると円を描くように植物が育っています。中心にはLEDライトがあり、これが360度の方向に植物を照らすことで育つ仕組みです。いやぁ、こんなデザイン見たことない。
「いやいや、タイヤみたいじゃない?」と思った方、正解。実はこのシステム、回転するんです!「THE GREEN WHEEL」(グリーンホイール)という名称もここからきています。
足場には水タンクとポンプがあり、ここから水が送られることで、まるで上部がメリーゴーランドのように回転して、順番に植物が水に浸っていくようです。
栽培方法については、土を使わずに水で育てる農業の形「水耕栽培」を採用。だから室内に置いても汚れません。また、中心のLEDライトの光が植物に平等に当たるので、電気代の節約にもなるとか。
NASAが宇宙飛行士のために考案
この回転式の栽培システムは、実はNASAが昔に考案したもの。無重力環境での野菜生産を考えたら、この形に行き着いたとか。確かに、宇宙では縦とか横とか関係なさそう。
でも、これはアイデアに終わってしまったようで、そこに息吹を吹き込んだのがミラノのデザインスタジオ「DesignLibero」です。まだデザイン段階ではありますが、将来的な商品化も本気で考えているそうなので、楽しみですね。
個人的に気になるのは、「植物の背が伸びたらどうなるんだろう?」という点。みんなが中心に向かって伸びた結果、ものすごくからまってしまう状況がぱっと浮かびました(笑)
でも、ものすごく可能性を感じるモデルです。ぜひ、商品化してほしい。これでハーブを育てたら部屋にいい香りが漂いそう。
みなさんはどう思いますか?回転式の菜園はあり?なし?
(via DesignLibero)
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