個人の楽しみからセラピストまで。日本で取得できるハーブ検定・資格28種類まとめ

個人の楽しみからセラピストまで。日本で取得できるハーブ検定・資格28種類まとめ

Photo credit: Kaz Andrew via Flickr

収穫して料理に添えたり、乾燥させてお茶にして飲んだり、香りで心のストレッチをしたり、ハーブの使い方は本当に様々です。

こうした活用を自分自身で楽しむのはもちろん、家族や友人に教えたり。さらには、プロとして活動をしたい方もいるかもしれません。

そんな人にぜひ知っておいてもらいたいのが、日本にあるハーブの検定・資格。個人での楽しみから専門家として処方できるレベルまで、幅広く存在します。

今回は、日本で取得できる主要のハーブ検定・資格28種類について紹介。ハーブのある暮らしを始めたい、もっと楽しみたい。そんな人はぜひご参考ください。

※記事中の数値(受験料など)は執筆時点のものになります。ご了承ください。

この記事で紹介する検定・資格

認定団体 検定・資格
日本ハーブセラピスト協会 ハーブ検定(1級、2級)
ハーブセラピスト
ハーブセラピーインストラクター
ハーブセラピースペシャリスト
日本アロマ環境協会 アロマテラピー検定(1級、2級)
アロマテラピーアドバイザー
アロマテラピーインストラクター
アロマセラピスト
環境カオリスタ検定
日本メディカルハーブ協会 メディカルハーブ検定
メディカルハーブコーディネーター
ハーバルセラピスト
ハーバルプラクティショナー
ホリスティックハーバルプラクティショナー
日本ハーブ振興協会 日本ハーブ検定
メンタルハーブ検定
Professional Adviser of Herb(PAH)
Herbal Food Organizer(HFO)
Herbal Aroma Creator(HAC)
Herbal Food Meister(HFM)
Professional Instructor of Herb(PIH)
ジャパンハーブソサエティー ハーブインストラクター初級
ハーブインストラクター中級
ハーブインストラクター上級
ハーブスペシャリスト
ハーブマスター

日本ハーブセラピスト協会

個人の楽しみからセラピストまで。日本で取得できるハーブ検定・資格28種類まとめ

日本ハーブセラピスト協会の公式HP

日本ハーブセラピスト協会は、ハーブを通じて「心と身体の癒し」を普及することを目指している協会。こちらでは、検定2種と資格3種を取得することができます。

分類 名称 受験料 受験資格
検定 ハーブ検定2級 8,640円 どなたでも
ハーブ検定1級
資格 ハーブセラピスト 養成講座・認定校による ハーブ検定1級合格者
ハーブセラピーインストラクター ハーブセラピスト資格認定者
ハーブセラピースペシャリスト ハーブセラピーインストラクター資格認定者

※ハーブセラピスト以降の資格認定については、協会への入会が必要になります。

個人の楽しみからセラピストまで。日本で取得できるハーブ検定・資格28種類まとめ

最上位資格「ハーブセラピースペシャリスト」になると、指導者として上級・ハーブセラピスト養成講座を開講することもできる

検定2種について

ハーブ検定は、自分や家族、友人と楽しむための資格。自分自身で楽しみたいなら2級を、家族や友人にも教えたいなら1級が適しています。

ハーブ検定2級

2級の内容は、基本的なハーブ10種類の栽培方法やハーブティーについて。基礎的な知識を学び、自分自身の健康維持に役立てます。

ハーブ検定1級

1級になると、さらに10種類のハーブが追加され、ハーブの歴史を含んだより深い知識をつけていきます。

資格3種について

ハーブ検定1級に合格すると、さらに上位の3つの資格の試験を受けることができます。ステップアップしていくことで、認定校での講師、ティーサロンの開業、そして協会認定校指定を受け、認定試験の実施資格を得ることが可能です。

ハーブセラピスト

ハーブの活用法に関するアドバイスを第三者にもしっかりとできる資格。協会本部からの委任で、初級・中級のハーブ講座を開くことができ、店舗やレストランでの活躍も可能です。

ハーブセラピーインストラクター

ハーブセラピストの上位資格で、協会本部だけではなく、認定校やカルチャースクールにて派遣講師として初級・中級講座を開講できます。また、協会認定のティーサロンを開業することも可能です。

ハーブセラピースペシャリスト

最上位資格で、初級・中級だけではなく上級・ハーブセラピスト養成講座を開講できます。また、ハーブセラピスト認定試験の実施資格の取得や、条件を満たすことで協会認定校指定を受けることも可能です。

取得するには

ハーブ検定は、年に4回(1月・4月・7月・10月の第3日曜日)実施されています。会場は、東京(新宿)、札幌、仙台、新潟、名古屋、大阪、広島、福岡、宮崎の9カ所。

教材として公式テキスト通信講座も用意されており、ハーブセラピスト以降の資格については、協会の養成講座や認定校で取得が可能です。

▼協会の公式HPはこちら
日本ハーブセラピスト協会

※各資格の内容については、こちらの記事を参考にさせていただきました。

日本アロマ環境協会(AEAJ)

個人の楽しみからセラピストまで。日本で取得できるハーブ検定・資格28種類まとめ

日本アロマ環境協会の公式HP

日本アロマ環境協会は、アロマテラピーの普及・啓発を目的とし、”アロマ環境”(自然の香りに満たされた、心豊かで心地よい環境)づくりを推進している協会。

こちらでは、検定3種と資格3種を取得することができます。

分類 名称 受験料 受験資格
検定 アロマテラピー検定2級 6,480円 どなたでも
アロマテラピー検定1級
環境カオリスタ検定 2,160円
資格 アロマテラピーアドバイザー 5,140円 協会会員、かつアロマテラピー検定1級合格者
アロマテラピーインストラクター 協会会員、かつアロマテラピーアドバイザー資格取得者
アロマセラピスト

※資格の認定には協会への入会が必要です。

個人の楽しみからセラピストまで。日本で取得できるハーブ検定・資格28種類まとめ

最上位資格「アロマテラピーインストラクター」「アロマセラピスト」はプロとして指導やコンサルができるレベルの内容

検定3種について

アロマテラピー検定2級

10種類のハーブを基本に、アロマテラピーの香りや利用法、安全面、さらには精油や歴史など、自分自身や家族などの身近な人と楽しむための基礎知識を身につける検定です。

アロマテラピー検定1級

2級にさらに7種類のハーブを追加し、メカニズムや健康学、関連する法律も学ぶ検定です。

環境カオリスタ検定

植物やその香りの恩恵、それを育む環境や現在抱えている問題、さらには環境にやさしい身近なエコアクションについて学び、実践するための検定です。

資格3種について

アロマテラピーアドバイザー

リラクゼーション、リフレッシュといったアロマテラピーの効用に関する知識を備え、安全性や法律面からも正しく社会に伝えることができる資格。プロとして販売に携わったり、一般の方にアドバイスするためにも適しています。

アロマテラピー検定1級に合格し、所定の研修プログラムを修了して協会へ申請すると付与される資格。

アロマテラピーインストラクター

専門家として、家庭や社会において安全で正しく、豊かなアロマテラピーを実践するために必要な知識や方法を、一般の方に指導できる資格。地域での文化教室や専門スクールでの講師、ボランティアを通して教育活動に携わるのにも適しています。

アロマセラピスト

プロのアロマセラピストとして、一般の方にトリートメントやコンサルを含めたアロマテラピーを第三者に提供できる資格です。

取得するには

アロマテラピー検定とアロマセラピストの試験は毎年5月と11月に、アロマテラピーインストラクターは毎年3月と9月に全国の34都市で開催。環境カオリスタ検定は、年4回(3・6・9・12月)の開催です。

また、勉強には公式テキストや全国の認定スクールを利用することができます。

▼協会の公式HPはこちら
公益社団法人 日本アロマ環境協会

日本メディカルハーブ協会

個人の楽しみからセラピストまで。日本で取得できるハーブ検定・資格28種類まとめ

日本メディカルハーブ協会の公式HP

日本メディカルハーブ協会は、メディカルハーブ(薬草・香草)に関する正しい知識の提供と、健全な普及を目的に運営されている協会。

こちらでは、検定1種と資格4種を取得することができます。

分類 名称 受験料 受験資格
検定 メディカルハーブ検定 6,480円 どなたでも
資格 メディカルハーブコーディネーター 6,300円 協会会員、かつ所定の研修プログラムの修了者
ハーバルセラピスト 12,344円 メディカルハーブコーディネーター資格取得者
ハーバルプラクティショナー ハーバルセラピスト資格取得者
ホリスティックハーバルプラクティショナー ハーバルセラピスト資格取得者

※メディカルハーブコーディネーター以降の認定には、協会への入会が必要です。

個人の楽しみからセラピストまで。日本で取得できるハーブ検定・資格28種類まとめ

最上位資格「ハーバルプラクティショナー」「ホリスティックハーバルプラクティショナー」の2つは専門家レベルの内容

検定1種について

メディカルハーブ検定

メディカルハーブの使い方や安全性、有用性など、ハーブを楽しむために知っておきたい基本的な知識を身につける検定。アロマショップやエステサロン、介護施設などの仕事でも活かせる内容です。

資格4種について

メディカルハーブコーディネーター

メディカルハーブ検定に合格し、所定の研修プログラム(専用冊子でハーブの安全性や薬事関連法について学びます)を修了すると付与される資格。

ハーバルセラピスト

体系的な科学的知識に基づき、30種類のメディカルハーブと12種類の精油(エッセンシャルオイル)の有用性について深く理解し、季節・体調の変化に応じた健やかなライフスタイルを提案できる専門家としての知識を証明する資格です。

ハーブショップやアロマテラピーサロン等にて一般の方へメディカルハーブの活用方法をアドバイスできるほか、協会認定校にてハーバルセラピストの講師を務めることができます。

ハーバルプラクティショナー

ハーバルセラピストの上位資格。植物療法においてよく用いられる約50種類のメディカルハーブの成分・作用・安全性について深く理解しており、様々なケースに応じた植物療法を実践できる専門家としての知識を証明する資格です。

ホリスティックハーバルプラクティショナー

ハーバルセラピストの上位資格。ハーブのみならず、基礎医学をベースとした様々な代替医療を体系的に理解し、メディカルハーブを中心としたホリスティック(包括的)な視点から健康を提案できる専門家としての知識を証明する資格です。

取得するには

試験はそれぞれ年2回の開催となっており、メディカルハーブ検定は毎年3月と8月、上位資格の3つ(ハーバルセラピスト、ハーバルプラクティショナー、ホリスティックハーバルプラクティショナー)は毎年5月と11月に開催されています。

公式テキストもあり、関連講座を全国の認定校で受けることができます。

▼協会の公式HPはこちら
NPO法人 日本メディカルハーブ協会

日本ハーブ振興協会

個人の楽しみからセラピストまで。日本で取得できるハーブ検定・資格28種類まとめ

日本ハーブ振興協会の公式HP

日本ハーブ振興協会は、ハーブの情報を研究者や教育者、事業者にも伝えることで保険・医療・福祉面の向上に貢献している協会。こちらでは、検定2種と資格5種を取得することができます。

分類 名称 受験料 受験資格
検定 日本ハーブ検定 5,000円 どなたでも
メンタルハーブ検定
資格 Professional Adviser of Herb(PAH) 8,000円
Herbal Food Organizer(HFO)
Herbal Aroma Creator(HAC)
Herbal Food Meister(HFM)
Professional Instructor of Herb(PIH) 50,000円 PAH資格認定者

※PAH以降の資格認定については、協会への入会が必要になります。

検定2種について

日本ハーブ検定

10種類のハーブについての基礎知識や歴史、活用法(ハーブティー)を学ぶ検定。ハーブをより身近に、気軽に学ぶための初歩的な内容です。自分自身や身の回りの人々と楽しみたい初心者向けの内容です。

メンタルハーブ検定

「ハーバルセラピー」「セルフケア」をキーワードに、ハーブとアロマ(芳香)の作用である”メンタル”の初歩的な関係性について学ぶ検定。自分自身の気づきや家族・職場でのより良い関係作りに向けての活用も可能です。

資格5種について

日本ハーブ振興協会では、検定を受けずに、最初から資格の取得試験を受けることも可能です。

Professional Adviser of Herb(PAH)

25種類のハーブについて学び、それについての正しい情報を伝え、より安全に使い、周囲にも適切にアドバイスができる資格です。ハーブ普及のアドバイザーとしても期待されます。

こちらを取得すると、最上位資格であるPIH(後述)の試験を受けることができます。

Herbal Food Organizer(HFO)

60種類のハーブについて学び、”料理”を通じてその知識や使い方を正しく、楽しく、より安全に実践し、適切なアドバイスもできる資格です。

Herbal Aroma Creator(HAC)

30種類のハーブの精油について学び、アロマ(芳香)を中心にその知識や使い方を正しく、楽しく、より安全に実践し、適切なアドバイスができる資格です。

Herbal Food Meister(HFM)

食として活用される100種類のハーブを通して、世界の食文化、栄養や安全性などの”食”に関する体系的な知識を身につけ、人々に健全な食を提供できる資格です。

Professional Instructor of Herb(PIH)

PAH取得が受験の条件となる最上位資格。110種類のハーブについて学び、専門家として広く、正しく、安全な活用ができる知識や使い方を人々に指導できる資格です。

取得するには

試験は、年3回(3月・7月・11月頃)実施され、会場は東京と大阪の2カ所です。協会認定スクールによる通学・通信講座も用意されています。

▼協会の公式HPはこちら
NPO法人 日本ハーブ振興協会

ジャパンハーブソサエティー(JHS)

個人の楽しみからセラピストまで。日本で取得できるハーブ検定・資格28種類まとめ

ジャパンハーブソサエティーの公式HP

ジャパンハーブソサエティーは、”ハーブ大好きな人”を中心に、ハーブ研究家や関連企業、自治体などと連携し、ハーブの普及・情報提供・コンサルを行っている団体。

こちらでは5種類の資格を取得することができます。

名称 受験料 受験資格
ハーブインストラクター初級 5,000円 JHS認定ハーブ指導者養成校の初級コース、もしくは通信講座の修了者
ハーブインストラクター中級 JHSハーブインストラクター初級取得者。かつJHS認定指導者養成校の中級コース修了者
ハーブインストラクター上級 JHSハーブインストラクター中級取得者。かつJHS認定指導者養成校の上級コース修了者
ハーブスペシャリスト JHS会員歴1年以上。かつインストラクター以外のハーブ関連職業に3年以上従事した者
ハーブマスター 不明 JHS理事会から推薦された候補者(自己推薦は不可)

※資格認定には協会への入会が必要になります。

個人の楽しみからセラピストまで。日本で取得できるハーブ検定・資格28種類まとめ

最上位資格「ハーブマスター」は大学で教えることができるレベルの内容。取得には、理事会の推薦が必須

資格5種について

ハーブインストラクター初級

「暮らし」「美容」「食」などをキーワードにハーブの種類や栽培方法などを学び、一般の方々に向けてその基礎知識や楽しみ方を指導できる資格。ハーブティーやハーブクラフト(ポプリなど)、染色についても学びます。

ハーブインストラクター中級

ハーブを歴史や植物学、園芸福祉などの視点からさらに深く学び、一般の方々への指導はもちろん、JHS認定のハーブ指導者養成校の初級課程を教えることができる資格です。

ハーブインストラクター上級

アーユルベーダや中国医学などの視点を含めた”自然療法”としてのハーブを学び、JHS認定のハーブ指導者養成校の初級・中級・上級課程のすべてを教えてことができる資格です。

ハーブスペシャリスト

ハーブに関する特定の分野について高度な知識及び技術を持っている資格です。JHS認定のハーブ指導者養成校にて、専門分野(アートワーク・染色、料理・ティー、育苗・栽培)の講師を務めることもできます。

ハーブマスター

ハーブの特定の分野において大学で教えるレベルの優れた知識・技術を持つ資格で、JHS理事会の推薦により贈呈する称号です。

取得するには

全ての資格に一次・二次審査が用意されており、一次は毎年4月1日〜15日まで、二次審査は5月中旬に行われます。

受験については、ハーブインストラクター初級は通信講座にて。中級〜上級は全国のJHS認定養成校で申請を行います。

ここからさらに経験を積み、ハーブスペシャリスト、そして難関のハーブマスター資格へとステップアップしていきます。

▼協会の公式HPはこちら
NPO法人 ジャパンハーブソサエティー

個人での楽しみから専門家レベルまで

いかがでしたでしょうか。”ハーブ検定”と言っても、自分や家族での楽しみから専門家として指導できるレベルまで多様です。

さらに、栽培、アロマ(芳香)、食、医学などハーブを学ぶテーマによっても取得すべき資格が変わってきます。

個人の楽しみからセラピストまで。日本で取得できるハーブ検定・資格28種類まとめ

まずは検定から

これからハーブの資格をとろうとお考えの方は、まずは検定からとなります。

記事で紹介した検定の受検月をまとめましたので、今すぐ取得したい方も、「いつかは」とまだ検討段階の方も、気になったらいつでもこの記事を参考に戻ってきてください。

認定団体 検定 受験月
日本ハーブセラピスト協会 ハーブ検定(1級、2級) 1月・4月・7月・10月
日本アロマ環境協会 アロマテラピー検定(1級、2級) 5月・11月
環境カオリスタ検定 3月・6月・9月・12月
日本メディカルハーブ協会 メディカルハーブ検定 3月・8月
日本ハーブ振興協会 日本ハーブ検定 3月・7月・11月
メンタルハーブ検定

いいね!で最新情報をお届けします



もっと菜園アイデアを知りたい人へ