こんにちは。英国認定メディカルハーバリストのデールです。
最初の記事で紹介するのは、皆さんが知っている果物「りんご」。実はりんごは立派なハーブの仲間で、健康的な暮らしを送るのに役立つ果物です。
そもそも「ハーブ」とは
ハーブ(herb)とは、その薬効(治療特性)、味、香りに価値があるとされる植物、もしくはその一部分を指します。
健康の維持、もしくは向上を目的として作られた植物由来の製品に「herbal」(”ハーブの”という意味)という言葉がつくこともありますよね。
りんごもハーブの仲間
いまさら説明は必要ないかもしれませんが、私達が日々食べているりんごは、りんごの木(学名:Malus domestica、バラ科の植物)になる実であり、立派なハーブです。
「1日1個のりんごで医者いらず」(An apple a day keeps the doctor away)という言葉の通り、とても身体によい果物とされています。(訳注:ウェールズ地方に古くから伝わることわざ)
8000年以上の歴史
りんごの歴史は深く、紀元前6500年頃から消費されていたことがわかっています。(訳注:イスラエルやエジプトでりんごの遺物が発見されているそう)
プロポーズの代わりに古代ギリシャ人はりんごを投げていた、という話もあり、それを相手の女性が受け取ることが承諾の証となっていました。
最も消化にやさしい果物
りんごはその80~85%が水分、そして豊富なビタミンも。全体の半分の量のビタミンCと食物繊維は芯の部分と皮に含まれています。
品種にもよりますが、新鮮なものだとその6~10%が糖分。この糖分は多くの果物と同じように消化しやすいもので、すぐに血液へと運ばれ身体に熱とエネルギーを与えてくれます。
生の熟したリンゴは、最も消化しやすい胃にやさしい果物のひとつなのです。
りんごを病気予防に
りんごに含まれる成分で主に価値があるのは、リンゴ酸と酒石酸。これらの酸はりんご自体を消化しやすくする働きだけではなく、他の食べ物の消化も助けてくれます。
また、肝障害や痛風、消化不良に悩まされやすい、運動不足の人にとっても有益な酸とされています。
他にも含まれるリン酸が他のどんな果物よりも多いことが証明されており、それが壊血病予防に。フラボノイドの一種である”クェルセチン”が白内障予防に役立つとも言われています。
りんごの貴重な酸や塩分が含まれるのは、皮のすぐ下。効能を最大限に受けるためには、りんごを皮ごと食べると良いでしょう。
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