綺麗な野菜がおいしいとは限らない。欠陥のあるニンジン写真集『Defective Carrots』が伝えるもの

ニンジンは、、、好きですよ。おうち菜園の江里です。

以前、その場でさっと野菜をスキャンして栄養素を調べることができる画期的なグッズを紹介しました。これがあれば「見た目は綺麗だけど栄養はないじゃん!」なんてことがわかって、これからの買い物のあり方が変わりそうな予感がしましたよね。


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今回紹介するのは、とあるイギリスの写真家が撮り続けた、ニンジンの写真集。といっても美しいものではなく、スーパーに並ぶことのない、形に欠陥のあるニンジンたちです。言い換えれば、「消費者に認められなかったニンジン」です。

Defective Carrots

オレンジ色とニンジンのシルエットが印象的な表紙

欠陥ニンジンの写真集『Defective Carrots』

「欠陥のあるニンジン」(Defective Carrots)という名前のこの写真集が発売されたのは、2013年12月。イギリス北部のニンジン農園を訪れた写真家のティムさん(Tim Smyth)は、そこで出荷されることのない”欠陥作物”に出会い、翌日、12時間もかけてひとつひとつ撮影します。それらが集約されたのが、この本です。

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よく「この野菜、人みたい!」と紹介されるものがありますが、ティムさんが撮ったニンジンには、他にも黒く部分的に痛んだものなども。こうしたスーパーに出荷されることのない、消費者に認められないニンジンにスポットライトを当てた、斬新な写真集です。

ちなみに、ティムさんは撮ったニンジンをスープとして美味しくい食べ、残りは都市の農園に寄付したそうです。ちゃんと食べてもらえたニンジンたち、嬉しかっただろうなぁ。

野菜の鮮度をどう確かめるべきか

見た目、触った感触、匂いなど、野菜の鮮度を確かめる方法はいくつかあります。ただ、これは余程の意識がないと難しそうな印象です。

だから、こうした写真集が出ることで、”ちょっと変な野菜”にも愛が注がれていけばいいですね。これって、人間でも同じことだと思います。外見は大事ですが、それが全てではないはず。

例えば、この本がすごく売れて「あの写真集のニンジンそっくり!」という感じでスーパーで販売されれば、ちょっとイメージが変わるかも。

みなさんはどうですか?日々スーパーで野菜を買うときの自分の意識を今度観察してみると、見方が少し変わるかもしれません。

参考リンク:
Bemojake – Defective Carrots
Defective Carrots: Q & A With Photographer Tim Smyth – Modern Farmer

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